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中央構造線の探査方法について

 投稿者:戸嶋 清房  投稿日:2017年10月15日(日)11時34分30秒
  私は諏訪地方に在住していますが、是非御教授頂きたいことが二つあります。
①中央構造線は大鹿村~高遠~杖突峠と続き糸静構造線(フォッサマグナ)と交差します。中央構造線はフォッサマグナが形成される前に既に存在していた筈です。フォッサマグナは深い峡谷で、日本海と太平洋をつないでいたと文献に記載されていました。このフォッサマグナが形成される過程でも土砂が堆積していった筈ですし、陸地化された頃には大量の堆積物に埋まっていたと思われます。その後、塩嶺火山、霧ヶ峰火山、八ヶ岳火山等の活動で火成岩で覆われている部分もあると思います。それなのに、杖突峠で途切れた中央構造線が、10キロ以上離れた岡谷から始まっています。ここから続く中央構造線はどうやって確認できたのか不思議でなりません。表層は堆積物に覆われていますから、どう考えても掘って確認できたとは思えません。是非とも教えて頂きたいと思います。できれば、どのくらい深いところで確認できたのかも知りたいと思います。
②過日、入笠山からほど近い『高座岩』に行きました。大きな岩でしたが、中に丸帯びた石が埋没しておりましたので、礫岩と判断しました。私は入笠山周辺は結構歩いていますが、礫岩を確認したのは此処だけです。地質図で調べてみましたら、細長くのびる『戸台層』となっていました。1億年以上前に形成された海成層で多くの化石(アンモナイトとか)が発見されていると記載されていました。この『戸台層』はどの様にして今に至っているのでしょうか?中央構造線に沿うようにのびていましたので、少しは関連性があるかと思って質問をさせていただきました。
以上、何方か御存知の方がいらっしゃいましたら、宜しくお願いします。
 
 

仙水峠、白鳳峠の下部の岩海について

 投稿者:戸嶋 清房  投稿日:2017年 8月30日(水)20時32分24秒
  久しぶりに投稿させて頂きます。
私は甲斐駒ケ岳や鳳凰三山を尾根伝いに歩きました。その中で地蔵岳から高嶺、白鳳峠を下って広河原に下りましたが、仙水峠の岩海とほぼ同じ光景を目にしました。高嶺付近の稜線にはホルンフェルスの大きな岩塊が見られます。この両者の岩海は同じと思われますが、時期的な違いはどのくらいあるのでしょうか?両者の生成時期につて、是非御教授頂ければと思います。宜しくお願いします。
 

花崗岩の貫入、地質体の再配列

 投稿者:河本  投稿日:2016年12月17日(土)17時07分52秒
編集済
   さて、藤原さんの質問①「中央構造線の外帯に三波川・御荷鉾・秩父帯、内帯に領家・美濃帯の付加体がありますが、この付加体は同時期に付加したものと考えてもよろしいでしょうか?」の答えは、おおむねイエスです。

 秩父帯と丹波-美濃-足尾帯はジュラ紀の付加体です。領家変成帯の岩石は、ジュラ紀の付加体である丹波-美濃-足尾帯の岩石が、白亜紀後期の花崗岩の貫入を受けて、白亜紀後期に高温低圧型の変成作用を受けたものです。

 御荷鉾緑色岩体もジュラ紀の付加体の緑色岩と考えてよいと思います。白亜紀後期に低温高圧型の変成作用を受けています。

 三波川変成帯の結晶片岩類が変成を受ける前の岩石は、従来は秩父帯の岩石と考えられてきましたが、最近になってその一部は白亜紀の付加体の岩石であることが分かってきました。深部で低温高圧変成を受けたのは白亜紀後期です。

 シームレス地質図で、「付加コンプレックス」と「変成岩類」を表示した後、「深成岩類」をクリックしていただき、白亜紀の珪長質深成岩類(花崗岩類)の分布を見てください。

 山陰地方~北アルプスにかけては古第三紀の珪長質深成岩類が分布していますが、白亜紀のものより濃いピンクで示されています。さらに若い、新第三紀の珪長質深成岩類は赤色で示されています。これらは無視してください。

 そうすると、白亜紀の珪長質深成岩類(花崗岩類)がジュラ紀付加体の間に割って入った様子が分かる思います。

 これは、沈み込み帯のマグマ生成は、海洋プレートが大陸プレート側の地下100km~200km付近に沈み込んだ付近の直上で起こるからです。

 白亜紀後期の火山帯、高温低圧型変成作用、低温高圧型変成作用が起こる場所の位置関係は、添付図をごらんください。

 この、丹波-美濃-足尾帯のジュラ紀付加体に白亜紀に貫入した珪長質深成岩類(花崗岩類)の海溝側の境界付近に、白亜紀後期に大規模な左横ずれ断層として中央構造線が生じました。この中央構造線の活動期を「鹿塩(かしお)時階」といいます。

 白亜紀の花崗岩と、高温変成を受けたジュラ紀付加体(=領家変成帯)の岩石で、中央構造線の海溝側にはみ出していた部分は、しだいに失われていき、ついに低温高圧型の三波川変成岩と接しました。
 その失われた部分の幅は10数km~数10kmあったと考えられます。
 それが中央構造線のいつ、どのように動いた活動期によるのか、まだよく分かっていません。

 外帯側を見ると、ジュラ紀後期~白亜紀前期の付加体が深部で低温高圧変成を受けた三波川変成帯が上昇し、ジュラ紀付加体は、中央構造線の北側の丹波-美濃-足尾帯と南側の秩父帯に切り離されています。

 このように、古い付加体の一部が海溝側に張り出すとともに、その間に新しい付加体が上昇し、古い付加体に割って入るように分布している姿は、中国山地のジュラ紀より古い付加体の分布域で大規模に見られます。

 また、外帯の中に断層で境されたレンズ状のブロックとして分布している、大陸側で形成された(付加体ではない)古い地質体(たとえば黒瀬川帯)は、内帯側から外帯側へ押しかぶさるように移動したと考えられます。

 このように沈み込み帯では、大陸側の下に海洋プレートが沈み込むことによって、大陸側の地質体が水平に近い断層で海溝側に押しかぶさるように移動することが知られてきました。そのように押しかぶさるように張り出した地質体を「ナップ」といいます。

 したがって内陸から海溝に向かって、古い付加体から新しい付加体へ順々に成長していることを前提に、さらにナップによってそれらの一部が再配列していることが考えられるようになってきました。

 そういう意味で藤原さんの質問③「時間差付着であれば、内陸側が古く、太平洋側が新しく付着した思うのですが、どうででしょうか?」はイエス。

 質問②は、前提が違うのでノーですが、「その後の地殻変動(中央構造線など)で今の配列になった」という意味ではイエスと思います。
 
 

付加体の配列

 投稿者:河本  投稿日:2016年12月17日(土)15時47分23秒
編集済
  2、付加体の配列

 アジア大陸の東縁に、約3億年にわたって成長した付加体が、日本列島の土台になっています。その成長は数100万年~数1000万年の時間スケールでは断続的ですが、基本的には内陸側から海溝側に向かって古い付加体から新しい付加体へ、帯状に配列しています。

 たとえば、1億4500万年前~6600万年前の中生代白亜紀に成長した付加体が、関東山地の高尾山付近~赤石山脈主稜線~紀伊半島~南四国~九州山地~奄美大島・沖縄本島の一部に露出していて、その地帯を「四万十帯北帯」といいます。四万十帯北帯の中でも、北から南へ向かって白亜紀前期から後期にかけての古い付加体~新しい付加体へ並んでいます。

 地表のどこにどのような地質が見えているかについては、インターネットで見られる「日本シームレス地質図」がおすすめです。
https://gbank.gsj.jp/seamless/

 「日本シームレス地質図」で検索し、トップページの左上の「地質図を表示」をクリックすると表示されます。

 左上に縦に並んでいるアイコンのうち、いちばん上の紙が重なったようなマークをクリックすると、背景になっている地図を変更できますが、全国スケールの分布を見るなら「白地図」が分かりやすいでしょう。

 次に2番目のハンマーのマークをクリックして地質図を設定します。「付加コンプレックス」以外のチェックを外すと、今の日本列島の地表で付加体の岩石が露出している場所が表示されます。指マークを置くと、その地質の説明が右下の窓に出ます。窓が表示されていない場合は右クリックすると表示されます。

 新しい堆積岩に覆われていると、地表では見えませんが、帯状の分布が想像できると思います。

 東北日本はほとんど新しい時代の地層に覆われていますが、北海道渡島半島~北上山地にかけてジュラ紀の付加体が見られます。

 日高山地の付加体の配列については、私はまだ不勉強なので、宿題にしておきます。

 なお、「変成岩」のほとんどは、内陸の火山帯付近で、地下にあった付加体の近傍にマグマが上昇して高温で鉱物が変わった「高温低圧型変成岩」か、海溝付近で付加した付加体がさらに深部へ引きずりこまれて深さのわりに低い温度で鉱物が変わった「低温高圧型変成岩」です。

 未変成の付加体の配列が分かったら、次に「変成岩」のチェックを入れてみると、良いと思います。
 

付加体のでき方

 投稿者:河本  投稿日:2016年12月17日(土)12時02分39秒
編集済
   東三河の藤原さま。博物館の河本です。「急がない」ということで返答が延び延びになってしまいました。

1、付加体のできかた。
 付加体は、誕生した場所も時代も異なる岩石の集まりなので「付加コンプレックス(複合岩体)」ともいいます。大きく分けると、海洋プレートが遠洋から運んできた緑色岩・石灰岩・チャートと、大陸から海溝に流れ込んで海溝付近に堆積した砂岩・泥岩に分けられます。

 緑色岩は、海底に湧いた玄武岩が、熱いうちに海水の水と一部の鉱物が反応して、水を含む変質鉱物を含むようになった岩石です。マグマ活動は地球上のいろいろな場所で生じるので、玄武岩もいろいろな場所でできますが、付加体の緑色岩(変質玄武岩)は、海洋プレート上の中央海嶺やハワイのような火山島に湧いたものです。

 石灰岩は、おもに生物の石灰質の殻や骨格が海底に堆積してできます。今のオーストラリアのグレートバリアリーフのような大陸の海岸線付近のサンゴ礁で大量に造られますが、付加体の石灰岩はハワイのような海洋プレート上の火山島のサンゴ礁や、石灰質の殻を持つプランクトンの死骸が海洋プレートの海底に堆積したものです。ただし微細な石灰質の殻は、水温や水質にもよりますが約4000mより深いところでは水圧で溶けてしまうので、深海の底には堆積しません。

 チャートは石英質の殻を持つプランクトンの死骸が海底に堆積してできます。浅い海底では石灰質のプランクトンの死骸と混ざってしまいますが、深海底では石灰質の殻は水圧で溶けてしまうので、石英質の殻だけが堆積してチャートができます。ただし大陸に近いところでは、大陸から飛んできた微細な泥や火山灰が混ざってしまうので、純粋なチャートは大陸から遠く離れた遠洋の深海底でなければできません。

 海洋プレートは、誕生した中央海嶺から移動して離れていくのにしたがい、冷えて重くなり、沈んでいくため海底の深さもより深くなっていきます。最初に中央海嶺で湧き出して海底を覆った緑色岩の上に、移動していくにしたがって石灰岩が堆積し、さらに移動とともに沈んで水深が増すにしたがって、石灰岩の上にチャートが堆積します。そのため大陸の下に沈み込む直前の海洋プレートの表面付近には、上から下に向かって、泥混じりチャート、チャート、石灰岩、緑色岩の順に層をなしていることになります。

 海洋プレートが大陸プレートの下に沈み込む海溝またはトラフ(底が浅く平坦な海溝)には大陸から砂や泥が流れ込んできます。付加体の砂岩は、海底土石流によって泥と混ざって流れ込んでできます。そのため砂粒の間に泥が密に詰まっていて、隙間なく固まっています。海底土石流と次の海底土石流の間は、泥だけがゆっくりとたまります。したがって海溝付近には海底土石流でいっきに堆積した砂岩と、ゆっくり堆積した泥岩が積み重った砂岩泥岩互層ができます。海溝へ流れ込むような大規模海底土石流の原因としては約100年に一度の間隔で繰り返すプレート境界型地震が考えられます。
 こうして沈み込み直前の海洋プレートの上には、下から順に緑色岩・石灰岩・チャートからなる遠洋性岩石の上に砂と泥が繰り返し堆積します。そして、これらを載せた海洋プレートが大陸プレートの下に沈み込んでいきます。

 たとえば今の太平洋プレートは、東北日本沖の日本海溝から沈み込んでロシアのハバロフスクの下では深さ660kmに達し、さらに真下に向きを変えて深さ2900km下(地球の半径の約半分の深さ)まで沈み込んでいます。その入口の深さ50km付近までは大陸プレート側とがっちりかみ合っていて、大陸プレート側を引きずり込んでいます。
 大陸プレート側のバネを曲げるような変形が限度に達すると、プレート境界面のかみ合いがはずれて一気に跳ね戻ります。その急激なすべりによってプレート境界面付近の岩盤に振動が生じます。地震の発生です。その振動が地表まで伝わり地面を揺らして私たちは地震を感じるわけです。
 付加体を構成している岩石は、プレート境界面のすべりにともなって海洋プレート側から剥ぎ取られ、大陸プレート側に付け加わったものです。したがってプレート境界型の地震発生と付加体の成長には密接な関係がありそうです。

 ただし、現在の日本海溝付近では付加体は成長していないと考えられています。それは今の日本海溝付近に沈み込んでいるのは太平洋プレートの古い部分で、冷えて重いために急な角度で沈み込んでいることと関係がありそうです。
 逆に西南日本の下に沈み込んでいるフィリピン海プレートの南海トラフ付近では現在の付加体が成長していることが知られています。フィリピン海プレートの南海トラフから沈み込んでいる部分は若く、比較的暖かくて軽いため、緩い角度で沈み込んでいることと関係がありそうです。

 このように、海洋プレートの沈み込み口付近で常に付加体が成長するわけではありません。
 そのちがいがどうして生じるのかは、まだ明確ではありませんが、海洋プレートが沈み込む角度が垂直に近いか水平に近いか、あるいは海洋プレートが大陸に対して進む方向が直交に近いか平行に近いか、沈み込む海洋プレートが古くて冷たいか若くて新しいか、また海洋プレートの沈み込み速度のちがいなど、海洋プレート側の条件が場所や時代により異なるということは言えます。
 また、大陸側に高い山があるか平坦かによって大陸から海溝に供給される砂や泥の量が変わるので、付加体の成長速度が変わります。たとえば大陸側に高い山があると砂が盛んに供給されて成長速度が速くなり、付加体中の砂岩の割合も多くなります。一方、大陸側が平坦だと泥がゆっくり供給されるだけなので、成長速度は遅くなりますが、付加体中の遠洋性の岩石の割合が多くなります。
 また中央海嶺が大陸に近く、誕生した海洋プレートがすぐに沈み込んでしまう場合には、石灰岩やチャートが堆積する時間が短いので、付加体に含まれる遠洋性の岩石の中で緑色岩の割合が増すことが考えられます。

 このように大陸の縁での付加体の成長は断続的ですが、ひとつの成長期(たぶん数100万年~数1000万年)の中ではプレート境界型地震のサイクル(数10年~数100年)で連続的に成長すると考えられます。

 したがって、ご質問の④「付着する場合は、長年にわたり大地殻変動が起きる気がしますが、将来再付着時期の予想はされているのでしょうか?」の答えはこうなります。

 「付着する場合は、長年にわたり大地殻変動が起きる」についてはノー。西南日本についてはまさに今が付加体の成長期です。しかし東北日本については現在は付加体は成長していませんが、プレート境界型の巨大地震が起きるし、地殻変動もあります。
 日本列島の場合、海洋プレートの沈み込み帯に位置しているために地震も火山活動も地殻変動も起きます。しかし海洋プレートの沈み込み帯でいつでもどこでも付加体が成長するわけではないので、沈み込み帯の地殻変動と付加体の成長を常に直結して考えることはできません。

 「将来再付着時期の予想はされているのでしょうか」についてはおおむねイエス。次の東海・東南海・南海地震の発生時期ですから数10年以内ということになります。南海トラフ沿いの地震と付加体の成長の関係については、今まさに研究のテーマになっています。
 

伊勢から分かれたもう1本の断層帯の実相について教えてください

 投稿者:山下 由佳  投稿日:2016年11月13日(日)18時45分58秒
  白い破線は、伊勢から分かれたもう1本の断層帯とみられるものですとありますが、
高野山からこの点線の位置に、小神子がある。

この断層帯の実相について、
ご存じのことがありましたら、教えてください。

題名:地球からの癒やしの贈り物

100文字の夢

地球からの無限のヒーリングパワーの贈り物 2億5千万年前の海底層から、海嶺マントルを開いた 純粋な錆びない鉄 伊勢から分かれたもう1本の断層帯上に 三波川緑色片岩 この蘇生、創生の力を皆のものにしたい
http://www.bungeisha.co.jp/dream/#entry

応募に際して伝えておきたいことをご記入ください

福島原発事故の核汚染の子ども被害者の救済のための自然循環療法を研究しています。枯葉剤被害者など体内除染を必要としている人々を救うための道を探りつつ、
テラスマイル・サナトリウム建設を目指していて、導かれた、徳島県小神子の海岸。そこは、空中磁気異常のあるパワースポットでした。雲の層が右に動くものと左に動くものとが同居しています。構造線上の断層からの下の三波川変成岩にある緑色片岩には、ニ価三価鉄塩とカリウム40が含まれており、この石から誘導した水では淡水魚と海水魚とが同居する。癒やしの愛氣、霊氣をこの水に送りながら、この地球の太古の記憶を呼び戻したら、癒やしの水が誕生するかもしれない。宇石として、すでに販売している会社があり、Πウォーターとして普及している人たちがいました。この蘇生、創生の地球からの贈り物である癒やしのパワーを邪な者達に独占されないように、皆のものしたいとの夢を描き、平和財団に協力を仰いでいるところです。


これらの地震の断層から、地球光(アーシング)が宇宙空間に向かって出ているものと推察します。宇宙からの光、磁気パワーとの交流がこの空中であり、これらのバランスで地球を取り巻く磁気バリアを形成しているものと考えています。

この無限のヒーリングパワーを世界で体内汚染に苦しむ人たちに解放したい。

http://blogs.yahoo.co.jp/costarica0012/28350701.html

 

中央構造線の疑問

 投稿者:藤原  投稿日:2016年 6月19日(日)19時24分58秒
  東三河の中央構造線沿いに住む藤原です。
またの質問で、前回の質問と矛盾する部分もありますが、よろしくお願いします。

ネットを見ていたら、領家帯と三波川帯はもともと離れていて、マントル移動などの地殻変化で両者が接触したとありました。(出典は不明ですが)
この接触部分が中央構造線であるとのことです。もちろん接触後にも接触面の断層は生じたとありました。
私にとっては初めての知見でしたが、
①この説が現在の有力説でしょうか? それとも単なる1つのマイナーな説でしょうか?

ただ、この説はある意味説得力があるようにも思います。
長野県から九州まで連続した断層が発生することの方が特異のようにも思いますので。

 

四国の地質について

 投稿者:戸嶋 清房  投稿日:2016年 5月22日(日)00時08分58秒
  河本様、十分過ぎる程の御教授を賜り、身に余る光栄です。悠久の時が流れれば、地質の状態も変化するんですね。地質の境目としての中央構造線は非常に長いのですが、活断層帯はまた違っていることはあまり知りませんでした。非常に勉強になりました。
ところで私事ですが、この度四国遍路に行ってまいりました。八十八の霊場の多くは山を抱いていたり、山の上だったりです。そこで気になったのが地質です。殆どが岩山です。中には、岩を削ってその上に建てた霊場もありました。開削した面をみると、猛烈な圧力でグニャグニャになった地層や高傾斜の地層でしたが、地質は岩が主で簡単には崩れはしない様に思えました。私には本州とはちょっと違って見えましたが、錯覚でしょうか?御教授いただければと思います。
 

付加体についての疑問

 投稿者:藤原  投稿日:2016年 5月 4日(水)21時11分56秒
  東三河の中央構造線沿いに住む藤原です。
先日は当地域の中央構造線について、大変わかりやすくまた具体的な資料も添付していただきありがとうございました。
当地域の中央構造線についてのイメージができたように思いました。

またの質問で恐縮ですが、急ぎませんがまた教えていただければ幸いです。

① 中央構造線の外帯に三波川・御荷鉾・秩父帯、内帯に領家・美濃帯の付加体がありますが、
 この付加体は同時期に付加したものと考えてもよろしいでしょうか?

② 同時期付着であれば、プレート移動上の時はほぼ整合状態の地層で来て、大陸に衝突した時や その後の地殻変動(中央構造線など)で今の帯に分かれたと考えられますが、どうでしょうか?

③ 時間差付着であれば、内陸側が古く、太平洋側が新しく付着した思うのですが、どうででしょ
 うか?

④ 付着する場合は、長年にわたり大地殻変動が起きる気がしますが、将来再付着時期の予想はさ れているのでしょうか?

 付加体の形成過程に興味を持ちましたので質問させていただきました。よろしくお願いします。


 

RE:地震活動について

 投稿者:河本  投稿日:2016年 5月 3日(火)18時58分44秒
編集済
   糸魚川‐静岡構造線活断層帯沿いに住んでおられる戸嶋さま

 白馬の神城断層地震を起こした糸魚川‐静岡構造線活断層帯神城断層のずれは東側から西側に押しかぶさった逆断層です。

 地質境界としての糸魚川‐静岡構造線は山梨県武川より北と南では性格が異なりますが、いずれも新第三紀の2000万年前ごろに誕生しました。
 活断層としての糸魚川‐静岡構造線は、武川以南では地質境界としての糸魚川‐静岡構造線とは位置も変わっています。地質境界は武川~夜叉神峠付近~早川~竜爪山東麓~静岡市中心部ですが、活断層としては富士見町下蔦木~韮崎市下円井~南アルプス市櫛形山東麓~山梨県富士川町富士見山東山麓に表れています。

 活断層としての糸魚川‐静岡活断層帯は北部の小谷~松本区間(さらに糸魚川方面まで続くかもしれない)は南北走向、中部の松本~小淵沢区間は北西‐南東走向、南部の小淵沢~山梨県富士川町(さらに身延まで続くかもしれない)は南北走向です。
 この区間は東西方向に圧縮されていますが、活断層の走向により断層面が力を受ける角度が異なるため、ずれる向きが異なります。北部では東から押しかぶさる逆断層、中部では左横ずれ断層、南部では西側から押しかぶさる逆断層になっています。

 地震調査研究推進本部の「糸魚川-静岡構造線断層帯の長期評価」をごらんください。
http://www.jishin.go.jp/main/chousa/katsudansou_pdf/41_42_44_itoigawa-shizuoka_2.pdf

 中部区間は松本の牛伏寺断層などのトレンチ発掘調査などから1000年間隔の活動が推定され、前回の地震発生が奈良時代の762年の信濃の地震と考えられることから、発生時期にきていると考えられています。

Q:①東日本と熊本大分の二つの巨大地震がありました。地震の起きたエリアは地殻の歪が解放されていると思います。このエリアの間に歪が集まるようなことになると、素人目には糸静構造線が心配です。

A:2011年東北地方大平洋沖地震と2016年熊本地震とは、規模がちがいます。

 マグニチュードが1つ増すと解放される弾性エネルギーは約30倍、マグニチュードが2つ増すと解放されるエネルギー(モーメント)は1000倍になることはご存知と思います。
 いまのところ熊本地震の前震・本震・余震を含め、マグニチュード7級は1回、6級は2回です。5級以下の余震を全部足し合わせても6級数回分と思います。これらを全部合わせても、マグニチュード7級の小さい方以上にはならないと思います。
 東北地方大平洋沖地震のマグニチュードは9.0ですから、熊本地震で解放されたエネルギー(モーメント)は東北沖地震の数百分の1でしょう。

 東北沖地震にともなう地殻変動は本州西端の下関付近まで及びました。しかし規模が数百分の1の熊本地震による地殻変動は、中部地方までは及ばないと思います。地殻変動のようすは国土地理院のホームページを見るとよいでしょう。
http://www.gsi.go.jp/BOUSAI/H27-kumamoto-earthquake-index.html#3

 熊本地震による地殻変動がどの範囲まで及んでいるのか、今後のGPS(GNSS)観測データの解析の報告に注目したいと思います。

Q:②地質図には活断層が無数に書き込まれています。素人の私には、断層の端をどのようの決めているのかわかりませんが、掘って確認するレベルではありませんから、あくまでも推定だろうと思います。

A:活断層の端は、その断層による地形などの食い違いが見えなくなる地点というのが基本と思います。一般論としては、平野の堆積物の下に活断層が伏在している場合や、未調査の海域に活断層がある場合もあります。

 布田川断層については重力探査によって平野の堆積層の下に埋まっている部分も推定されています。断層の活動により低下した側は軽い堆積物が溜まりますから、重い岩盤が上昇している側に比べて重力が弱いので、重力の強さが急変する位置に断層線が推定されます。

 地震調査研究推進本部の「布田川断層帯・日奈久断層帯の長期評価(平成25年2月1日)」をごらんください。
http://jishin.go.jp/main/chousa/katsudansou_pdf/93_futagawa_hinagu_2.pdf
 

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