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当時、ちば家のご兄弟は、
おふくろさんの、統率力が強く、兄弟が力を合わせて助け合う教育がされていた。
あきおちゃんが兄貴の手伝いをする様になった要因仁もなって居る、(彼の性格だけでなく)
その流れで、
あきをちゃんが、ストゥリー作りで難渋している時、弟のシゲユキさんが協力する事になった。
「家庭内原作者」の誕生である。
シゲユキさんは千葉兄弟の末っ子で、作家的な自己主張のエネルギーを持っておられる方なのだろう、
あきおちゃんの能力と見事にマッチした。
漫画家が原作物を書く場合は、
原作のフォローと云う形であり、
徹底したフォローが出来れば出来る程作品の完成度は高くなる。
ところが、
漫画家の自意識が変に強くて、フォローに徹しきれないと、原作にストレスを感じ、完成度が落ちる。
そう云った
原作者と漫画家の関係で、あきおちゃんの「人の3倍気を使う」センスがフォロー能力として遺憾なく発揮された、
原作者が他人ではなく、
弟と云う気安さも、あきをちゃんに撮っては好都合であったが、
これが、
「もろ刃の剣」で、後の一時、連載中断の原因になる。
お互いの、
能力が結集した作品がヒットして、収入が増えたが、
原作協力のシゲユキさんが結婚してから、
それまで兄弟間の話で済んでいた原作料の事が、問題化した。人間関係の単位が変化したのだ。
人の3倍気を使う人は、
問題化する以前の分まで含めて自分を責める。
酒量は増えるのにモチベーションは下がり、連載は途切れた。
再会された時、原作料は出版社が、払う事になっていた。
(人の3倍気を使う人に原作料は決められない)
また、人間関係の単位が変わった事は、その分の責任感も大きくなる。
かくて、
漫画家になりたくなかった人、ちばあきおが、月刊誌と週刊誌を連載する事になる。
梅本さちお氏があきおちゃんの味方に立って云った、
「あそこん家は、ちばてつやの才能を特別なもんと思てへんのんちゃうかなぁ、
あきおちゃんに、おんなじ様にやれっ云うたって無理やでぇ、
普通の商売ちゃうねんから」
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