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南アルプスの南西部にある長野県には、塩川、鹿塩、塩見岳などの地名があります。その南側には青木川。
一方、南アルプスの北東部の山梨県には、塩川、塩崎、塩ノ山などの地名があります。その南側には青木ヶ原。
素人なりに推理をすると、この一帯に、湾の海水が取り残されてできた塩湖があったのだと思います。中の人は同じ。その形からして、犯人は富士山の隆起。
もし、南アルプスの北岳にも、この一帯と同じような塩分が多い地層があれば、北岳は塩湖が干上がった後に盛り上がったもの、なければ、塩湖は北岳で分断されたことと推察できそうです。
地下深くの塩が地下水で湧き出しているのではなくて、地表付近で塩が取れる土地が広範囲にあるとすれば、それは近年になって、この辺の土地が一気に盛り上がったことになりそうです。
塩ノ山の資料を探しても、ほとんどが「四方から見えるから塩ノ山」となっていて、「昔は塩が取れたらしい」という解説は多くはありません。
ただ、昔は内地での塩は、金山銀山以上に貴重なはず。これだけ、「塩」が付く地名が点在しているのだから、きっと塩が取れていたのでしょう。「青木」という地名と対比になっているのも、それを裏付けます。
山梨と長野の塩の分布について、何か、資料はありますか。
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