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質問と確認

 投稿者:三浦克弥  投稿日:2019年 5月23日(木)12時01分41秒
  先日のツアーに参加した者です。領家帯も四万十帯も付加体でありながら、領家帯はプレートと共に滑り込み、底に張り付いて高熱低圧の熱変化を受けて花崗岩になった。一方四万十帯は堆積物のままの付加体で、後に構造線では区別されるようになった。断層の破砕帯では先行河川によって地形が作られていった。と理解すればよいですか?領家帯はユーラシアの古い大陸と区別できるのはどうしてですか?古い陸地は能登半島周辺だけですか?河本先生の説明をもっとかみ砕いて聞き直したいと思いました。とても良かったのでまたツアーに参加したいと思います。  
 

フィリピン海プレートの形

 投稿者:大貫  投稿日:2019年 5月 1日(水)20時59分29秒
  ご解説ありがとうございました。伊豆・小笠原島弧の衝突境界の例になるかどうかわかりませんが、この衝突と同じ形が、天皇海山列が 千島カムチャッカ海溝=アリューシャン海溝を三角凸の形で、襟裳海山やカデ海山が 千島海溝=日本海溝を三角凸の形に、九州パラオ海嶺が 南海トラフ=琉球海溝を三角凸の形になっていることが判りました。伊豆半島の ユーラシアプレートの衝突部の三角凸の形は普通に衝突と考えてよいのですね。  

PS:衝突境界と沈み込み境界

 投稿者:河本  投稿日:2019年 4月30日(火)21時06分51秒
   大貫さま、良く読まずに書きこんだので大貫さんの「北米プレートと大平洋プレートの衝突境界」をカリフォルニアのことだと勘違いしました。日本海溝のことだったのですね。

 私は、「東北日本マイクロプレート北米大陸帰属説」には賛同しておりません。東北日本は、もともとユーラシアプレート(細分する場合はアムールプレート)に属していました。東北海道は北米プレート(細分する場合はオホーツクプレート)に属していて、西進してユーラシアプレートに衝突しました。その衝突境界は日高山脈の西側の日高衝突帯です。

 東北日本マイクロプレート説は、2000万~1500万年前ごろに東北日本が反時計まわりに回転しながらアジア大陸から離れて背後に日本海が開きましたが、それ以降は東北日本はユーラシアプレートから独立したマイクロプレートになった。日本海が東北日本の下に沈み込み始め、日本海東縁に「沈み込み境界」が形成されたとするものです。その西縁では糸魚川‐静岡構造線がユーラシアプレートとのプレート境界に成長し、大陸プレート同士の衝突境界になったとみなすものです。
 東北日本北米プレート帰属説とは、東北日本マイクロプレートと北米プレートの衝突境界である日高衝突帯が結合し、東北日本が東北海道が属する北米プレートと一体化し、東北日本も北米プレートの一部になったとするものです。

 私は、東北日本は日本海拡大前と同様、ユーラシアプレートの一部であり続けていると考えています。日本海東縁の断層も大陸プレート内の大陸地殻を切る断層ではないかと思います。糸魚川‐静岡構造線の古傷を利用した活断層帯で発生した白馬村の2014年神城断層地震の震源の深さは5kmと浅く、震源断層が下部地殻とマントルまで切るプレート境界へ成長しているようには見えません。一方日高西縁で発生した2018年胆振地方西部地震では、震源の深さは40kmで、まだプレート衝突境界としての性格は失われていないように思えます。

 いずれにせよ、日本海溝は、東北日本側の大陸プレートに、海洋性の大平洋プレートが沈み込む「沈み込み境界」です。第一鹿島海山は大平洋プレート上のホットスポット起源の玄武岩質の海山です。大平洋プレート上に出っ張った突起上の地形なので、沈み込みに際して多少の引っかかりが生じますが、衝突にはなりません。

 一方、伊豆‐小笠原島孤は安山岩質の海洋性島孤です。軽い海洋性島孤は沈み込めず、その北縁(現在は伊豆半島北縁)は衝突境界になります。
 

衝突境界と沈み込み境界

 投稿者:河本  投稿日:2019年 4月30日(火)13時11分47秒
編集済
  1-1、プレート境界が「衝突型」になるのは、軽い大陸性地殻を持つ大陸性プレート同士の場合です。伊豆ー小笠原島弧のような「海洋性島弧」の地殻も大陸地殻と同様の軽い地殻ですので、「衝突型」になります。
1-2、海洋性地殻を持つ海洋性プレートと大陸性プレートの会合、あるいは海洋性プレート同士の場合は「沈み込み型」になります。
1-3、その他、平行で逆方向に移動するプレート同士の場合は「すれちがい境界」になります。

2-1、太平洋プレートは、太平洋中央海嶺の西側の部分で、アジア大陸側に向かって移動しています。
2-1、南北アメリカ大陸側に沈み込んでいるのは、シアトル沖ではファンデフカプレート、メキシコではココスプレート、南アメリカではナスカプレートです。
2-3、北米西岸の一部では、太平洋中央海嶺が北米プレートの下に沈み込んでしまって、太平洋プレートと北米プレートが接してしまっているところがありますが、そこでは横ずれ境界になっています。
2-4、したがって、太平洋プレートと北米プレートが衝突している境界はありません。

3-1、太平洋プレートと東北日本の境界は、太平洋プレートが沈み込む「沈み込み境界」です。
3-2、第一鹿島海山は、かつて太平洋プレート上のどこかに湧き出したホットスポット海山がはこばれてきたものと思います。重い玄武岩質の海山なので、衝突せずに沈み込むはずです。ただし沈み込んでいく海洋プレート上の突起なので、多少のひっかかりは生じると思います。

4-1、インド大陸とユーラシア大陸の境界は、衝突境界です。ヒマラヤとヒンズークシの方向が折れ曲がっていることから分かるように、チベット側にめり込んだ、インド側から見て凸型の境界になっています。
 

フィリピンプレートの形

 投稿者:大貫  投稿日:2019年 4月29日(月)11時31分56秒
  ご解説ありがとうございました。「伊豆・小笠原島弧の衝突 の櫛形の衝突 1500年前」 を見ました。なんとなくわかったような気になりましたが・・・・・・・。
 伊豆半島は、フィリピン海プレート上のミニ大陸とのこと、鹿島海山と比べ物にならないのかもしれませんが、鹿島海山での、北米大陸と太平洋プレートの衝突では、まったく 北米大陸プレートと太平洋プレートの接している面が 凸にも凹にもなっていません。また。大陸プレート同士の衝突であるインド亜大陸での衝突でもガチにヒマラヤ山脈のところでぶつかり そのプレート同士の接触面は凸にも凹にもなっていないように見えます。
 確かに フォッサマグナがあったり、ユーラシアプレートと北米大陸プレートの境目があったり、下から太平洋プレートが潜り込んできたり、伊豆半島の周りは非常に複雑です。日本海形成もかかわっているのかもしれません。しかし、もし、純粋モデルとして、ユーラシアプレートに伊豆半島が乗った海洋フィリピンプレートがまっすぐぶつかった状況であっても、やはり、この形、ユーラシアプレートが凹、フィリピンプレートが凸になるのでしょうか。古くて固くて厚い大陸プレートが凹になるのは考えにくいのですけれど。いかがでしょうか。現実の伊豆半島は上記のよう複雑な状況の中にあり、先生方には結局、同じことだといわれそうですが。
 

RE:フィリピン海プレートについて

 投稿者:河本  投稿日:2019年 4月27日(土)11時07分50秒
   「なぜ伊豆半島の衝突で、衝突境界がフィリピン海プレート側ではなく、本州側にへこむのか」という疑問を持ったことはありませんでした。なるほど。
 伊豆‐小笠原列島は、海面上では火山島が点々と並んでいますが、海面下まで見ると、巨大な山脈です。フィリピン海プレートの海底地形をホームページの「中央構造線」のメニューに載せました。「伊豆‐小笠原島孤の衝突」までスクロールしてください。
https://mtl-muse.com/mtl/aboutmtl/expand-jpnsea/

伊豆‐小笠原列島は、伊豆‐小笠原海溝から太平洋プレートが沈み込んでいる「沈み込み帯」で造られたマグマが上昇してできている火山列島です。海底の地形の下には、厚さ20kmの安山岩質の深成岩でできた地殻があります。沈み込み帯のマグマ活動で、安山岩質の大陸地殻が造られます。ホームページの「プレート沈み込み帯のマグマはどうしてできる?」を見てください。海洋プレートどうしの沈み込みでできる列島を「海洋性島弧」といいます。
https://mtl-muse.com/mtl/aboutmtl/magma-ascent/

 つまり伊豆半島は、その前に衝突した丹沢、たぶんその前に衝突した櫛形・御坂を含め、マリアナへ連なる、フィリピン海プレート上のミニ大陸です。日本列島が大陸から離れ終わったころに、フィリピン海プレートが現在の位置へきて、日本列島の下への沈み込みが始まり、伊豆‐小笠原島弧の衝突がは決まりました。
 幅狭い本州島弧の横腹に、槍のようにマリアナ島弧が突き刺さってくるので、本州側が曲がったのだと思います。
 

博物館ホームページのアドレス変更

 投稿者:河本  投稿日:2019年 4月27日(土)10時33分49秒
  博物館ホームページのアドレスが変わりました。移設に際して内容も修正していましたので、掲示板への書き込みが遅れました。すみません。新ホームページの「Q&A 感想」アイコンか、「博物館について」メニューの「Q&A 感想」から、このホームページに入れます。新アドレスは
https://mtl-muse.com/
です。
 

フィリピン海プレートについて

 投稿者:戸嶋 清房  投稿日:2019年 4月26日(金)23時17分34秒
  私の認識ですが、フィリピン海プレートは遠い昔は現在より南に位置していました。北上して動きを東寄りに変え、西日本の下に沈み込んでいます。フィリピン海プレートに乗っかってきた海山等は剥ぎ取られ、付加体としてフォッサマグナ西縁に押し上げられています。南アルプスの櫛形山等も嘗てはフィリピン海プレートによって運ばれてきた山塊と理解しております。これに続いて巨摩山塊、御坂山塊、丹沢山塊そして伊豆半島がぶつかっているようです。フィリピン海プレートは途切れることなく連続的に動いていますから、伊豆半島が衝突する前にも多くの山塊が押し寄せています。現在南アルプスが隆起している理由もこの辺にあるように思えます。このフィリピン海プレートも東側から太平洋プレートに押されているのですから、力学バランスを考えると実に面白味があります。  

フィリピンプレートの形

 投稿者:大貫  投稿日:2019年 4月24日(水)10時42分2秒
   最近 伊豆半島がフィリピンプレートに乗って本州にぶつかっていると聞き、感動している素人です。判らないのは、伊豆半島がぶつかっているのだから、フィリピンプレートの形はその部分で凹みそうなのに、逆に吸い寄せられているように、本州側にその部分が凸になっていることです。陸の伊豆半島とフィリピンプレートが離れられないことが こんな形になっている理由でしょうか
それとも フォッサマグナの穴を埋めるために吸い寄せられているのですか?
 

甲斐駒花崗岩について

 投稿者:戸嶋 清房  投稿日:2019年 3月20日(水)22時31分45秒
  河本様、折り入って御見解を賜りたいことがあります。私は甲斐駒ケ岳の近くに居住していることもあって、黒戸尾根やその支尾根を歩いたりしております。そこで感じるのは、痩せ尾根でありながら岩質が花崗岩質であることです。そんなに標高が高くなくても花崗岩質の痩せ尾根が見られます。花崗岩質といっても、風化で脆くなって砕け散っている状態ですが、間違いなく花崗岩質です。河本様が『太平洋プレートほか』と題して掲示板に書き連ねた文章の中に、『衝突後に貫入したと考えられる甲斐駒花崗岩』がありました。花崗岩は地下の深いところでマグマが時間をかけて冷えたために結晶化されたと理解しております。貫入したマグマが花崗岩となり、それが隆起して貫入部が痩せ尾根を形成しているのでしょうか?御教授をお願いできればと思います。  

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